ネット証券とは?初心者向けにメリット・デメリットを解説

更新:2020年09月28日 投稿:2020年09月28日
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最近、楽天やドコモなどでポイント投資ができるようになったことから、投資に興味を持ち始めた方もいるのではないでしょうか。
その際、ネット証券が便利だという話をよく聞きますが、ネット証券って私はまだ使ったことがなくて…。
そこで今回は、独立系ファイナンシャルプランナー・そねちゃんこと曽根田夏樹さんに、ネット証券について教えていただきたいと思います。

よろしくお願いします!
山田的ポイント!
  • ネット証券は1990年代後半に誕生し、その後急速に普及した
  • 場所や時間を問わず取引できる利便性、手数料の安さが魅力
  • ただしリスクもあるので注意!
動画で解説!

ネット証券とは

ネット証券
1990年代までは、個人投資家の株取引は、野村證券や大和証券に代表される大手証券(総合証券)といった、各地方に根付いた地場証券を通じて行われていました。
個人投資家は、大手証券や地場証券の店頭に出向いて窓口で株の売買注文をしたり、担当の営業マンに電話で「○○の株を買っておいて」と注文を出したりしていたんです。

イメージしにくい方は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』という映画をぜひ観てください!おもしろくてオススメです。

インターネットによる株取引サービスが始まったのは1998年のことです。
ネット証券
ネット証券の誕生から約20年経過した2020年においては、大手証券とネット証券の立場は完全に逆転していて、個人投資家の株取引金額の95%以上がネット証券経由となっています。
ネット証券の急速な普及の背景には、1990年代後半以降の急速な高速インターネットの普及、1999年の株式売買手数料自由化という時代の追い風がありました。

  • いつでもどこでも取引ができる利便性
  • 大手証券よりもはるかに安い手数料
  • 投資情報の充実

が個人投資家の支持を集めてきたのです。

現在のネット証券大手5社

現在のネット証券大手5社はこちらです。

ネット証券大手5社
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • SBI証券
  • auカブコム証券
  • 楽天証券

1998年、松井証券が国内初のネット証券を開始し、
1999年にマネックス証券ソフトバンク・フロンティア(現・SBI証券)、2001年にカブドットコム(現・auカブコム証券)が誕生しました。
多く使われている方もいらっしゃるかと思いますが、楽天証券は2004年に誕生しました。

主要インターネット証券の国内株式 委託個人売買代金シェア

続いて、主要インターネット証券の国内株式 委託個人売買代金シェアーどこの会社が売買代金のシェアとっているかということを見ていきます。
ネット証券

画像引用元:株式会社SBI証券 決算説明資料 ~ 2020年3月期 上半期 ~

SBI証券は、取引手数料の安さ・取引銘柄の多さ・ツール、アプリが充実している・使いやすいという機能面が優秀なので、多くのシェアを獲得しています。

預かり資産もSBI証券と楽天証券の2社が多い。
SBI証券はネット口座開設数も最多、新規の口座開設数は楽天証券がトップになっています。
楽天証券は非常に増えています。

主要ネット証券の預り資産残高比較

ネット証券

画像引用元:株式会社SBI証券 決算説明資料 ~ 2020年3月期 上半期 ~

これは、どれだけ預かり資産があるか、ということです。
一番口座開設数が多いのがSBI証券なので、SBI証券が非常に多く、次に楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券となります。

これもSBIが断トツですね。
SBI証券はサービスから何から充実していて、ソフトバンクのグループなので非常に認知度も高いですね。

ネット証券会社の主な売り上げ構成

次に、ネット証券会社がどこで売上を上げているのかというのも見ておく必要があります。
構成としては3つです。

  • 委託手数料
  • 金融収益
  • トレーディング収益

1.委託手数料

投資家から徴収する手数料。
株式を取引するには証券会社に口座を開き、売買を委託して取引所に注文を取り次いでもらう必要があります。
その際、証券会社に支払う手数料のことを委託手数料といいます。

2.金融収益

信用取引の際にユーザーから徴収する金利。
投資家が証券会社からお金を借りて運用すること。この時に発生する利息のことです。
金融収益とは純金利収益ともいい、お金を貸す、あるいは運用することで得る金利のことを指します。
具体的には、証券会社が保有する預金や有価証券の受取利息・配当金など財務活動から得られた収益のことをいいます。
信用取引の金利・貸株料などもここに含まれます。

ご自身がお金を証券会社から借りてきて、運用をする。借りた物に対する利息による収益が金融収益です。

3.トレーディング収益

トレーダーが生み出した収益の一部。
主にこの3つです。

主要インターネット証券各社 2020年3月期 上半期営業収益構成比

これらを踏まえて、主要インターネット証券各社 2020年3月期 上半期営業収益構成比を見ていきます。
ネット証券

画像引用元:株式会社SBI証券 決算説明資料 ~ 2020年3月期 上半期 ~

大部分を占めているのはどこかわかりますか?
金融収益ですね!
そうなんです。
証券会社にお金を借りて、それを個人投資家は運用します。借りているので、その利息を払う。それが主な収益です。
証券会社でありながら、お金を貸したその利息で収益があがっているということなんです。

もちろん委託手数料もありますが、現在委託手数料はどんどん下がり、無料にもなってきているので、取れる分がなくなっているという事情もあります。
トレーディング収益も、個人トレーダーの力量に左右されるものですよね。
そこで、確実にとれるのが金融収益なんです。収益のだいたい30-50%を金融収益が占めています。

ネット証券のメリット

ではここから、ネット証券のメリットをお話ししていきます。

その1.いつでもどこでも取引ができる手軽さ

これまでは窓口に行ったり電話でやって取引が、今ではネットを通じてできるようになった手軽さは魅力です。

その2. 手数料(コスト)が圧倒的に安い

ネット証券だと、自分で全てやっていくので、特に委託したりする手数料もコストが圧倒的に下がっています。
今は手数料無料にどんどんシフトしているので、みなさんにとってはメリットです。

その3.口座開設・維持手数料がかからない(安い)

ネット証券の口座を開設する際、開設手数料や維持手数料がかかる会社はあります。
ですが、比較的安いですし、無料の会社もあるので、基本的にはランニングコストはそこまでかかりません。

その4.売買コストが安い(無料)

自分で売り買いする時もコストがかからないので、無料でできるというのもメリットです。

その5.アプリなどで管理しやすい

ご自身のパスワード・IDを入れてログインするので、管理しやすいというのもいいのかなと思います。

その6.国内のみならず世界のファンドも購入できる

国内のファンドしか買えないというイメージがあるかもしれませんが、世界のファンドも買うことができます。
世界各国の優良企業の株だったり、色んな国の債券だったりを購入できますので、非常にグローバルに資産形成ができます。

ネット証券のデメリット

続いて、ネット証券のデメリットも見ておきましょう。

その1.自分で発注するので誤発注してしまう可能性がある

元々は、窓口に行ったり、電話で注文をしていましたが、担当者もプロなので、誤発注は比較的ありませんでした。
ですが、ネット証券では自分で操作するので、発注量が多くなってしまったりと、ヒューマンエラー発生の可能性があります。

しっかり操作を間違えなければいいんですけどね。
注意する必要がありますね。

その2.自分で勉強し、投資判断を下すしかない

自分で勉強してっていうのは、やっぱり不安です…
そうですね。
でも、自分で判断を下すしかないです。お金の勉強をしていく一つのキッカケにはなると思います。

ファイナンシャルアドバイザーに「どこの株を買ったらいいか」など相談したり、優良な上場している会社の株を買ってみたりして、まず少額からやってみるといいと思います。

経済ニュースを見るキッカケにもなりますね。

その3.PC・スマホの操作ができない場合には不向き

やはりご年配の方などは、窓口や電話で担当者とやり取りしている方もいます。
そういった方は、そのまま信頼をおける方にアドバイスを受けながらやるのがいいと思います。

しかし、これから始める方は、ネット証券を取り入れながら、ご自身で操作するのがいいと思います。

その4.システム障害リスクへの備えは必須

システム上で何かの障害が発生する場合があります。
証券口座開設する際に、そういったリスクが書いてあるので、目を通し、証券口座に関しての備えをしておく必要があります。

それぞれHPを見てくださいということですね。

投資信託の運用損益別顧客比率

投資信託だったり、個人で株を買いたいだったりと、色々あると思うんですけど、こちらをご覧ください。

ネット証券

画像引用元:金融庁レポート 販売会社における比較可能な共通KPIの公表状況

金融庁のレポートから抜粋した資料なんですが、どこで買ったらどれくらいプラスになるかというのを表しています。
赤い部分はマイナス、緑の部分がプラス。マイナス部分は、地方銀行・信金・信組・対面証券の割合が高くなっています。

対面のほうが安心だと考えている方が多いんじゃないかと思いますが、そうではないんですね。
銀行や証券会社としては販売するのが仕事なので、そういったところでは金融機関に寄り添った窓口になってしまっているんです。
逆にプラスになっているところを見てください。
投信会社IFA(金融機関から独立した、独立系投資アドバイザー)がプラスになっています。

老後の不安があるので、みなさん投資をしていこうとなっているので、投資額=みなさんが投資しているお金は増えました。
ですが、投資をしたお金が運用で増えたかというと、そうではないんです。
これはなぜかというと、販売手数料の構造に問題があるからなんです。
お客様のお金が増えない構造になっていて、それを問題視した金融庁もこういった形で公表をしているのではないかと思われます。

顧客の側に立ったファイナンシャルアドバイザー(FA)

そこで、顧客の側に立ったファイナンシャルアドバイザー(FA)、個人の生活様式や金融サービスの多様化に伴って顧客の主体的行動を補う視点から、
ライフステージに応じた資産形成に資する総合的なアドバイスが強く求められています。
販売会社寄りのアドバイスだと手数料だけになってしまうので、お客様に寄り添ったアドバイスが必要なんですよと、ということです。
お客様が投じたお金が逆に減ってしまったり、変わらなかったりするということで、今後は顧客の立場に立ったアドバイザーを必要としていると言われています。

今回のまとめ

最後に、ネット証券で取引する上でのポイントをまとめると以下の3つになります。


ネット証券で取引する上でのポイント
  • 手堅い優良ファンドを購入
  • 初心者は信用取引をしない
  • 対面での購入はNG

1.手堅い優良ファンドを購入

証券口座を開いてご自身で投資をしていく場合、手堅い優良ファンドを購入していくことです。
個別銘柄とかではなく、歴史のある会社であったりとか。ここは色んな勉強が必要になってきます。

2.初心者は信用取引をしない

証券会社からお金を借りてきて取引をするのはハイリスクです。
取引コストも大きくなるので、こういったのは初心者の方はやらないということ。

3.対面での購入はNG

中立な立場のFAからのアドバイスを受けたり、お客様に寄り添ったサポートをしてくれる方からアドバイスをもらい、自分で購入、もしくは委託して購入していくのがいいと思います。

ネット証券で自分で取引をする際に注意すべきポイントは、
手堅い優良ファンドを購入する」、これは自分で勉強する必要があるということ。そして「証券会社からお金を借りて運用はしない」。つまり、リスクをとらないようにするということですね。
手堅い優良ファンドを購入する」においては、どこで購入したらいいのか、何を購入したらいいのかというのは、自分で勉強する。
プラス、FAからアドバイスをもらう。
投資助言ではなくて、どういうところを勉強していったらいいよとか、その人が勉強しているものを教えてもらったりとか。
大事なのは、相手に任せ過ぎないことです。
あるいは、投資信託という形で運用のプロに任せる。このどちらかです。
ご自身でやりたい方は、勉強してやっていくのがいいかと思います。

かつて窓口や電話で行なっていたものが、ネットで簡単にできるようになったので、始めやすくなりました。
便利であるがゆえに、リスクもあります。
自分でしっかりと勉強をした上で、ネット証券をうまく使い資産を増やしていきましょうということですね。

山田
岡山県出身、上京5年目の30代独身女性。
都内のITベンチャー企業で働きながら、個人でも仕事をしているフリーランス。

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